「英国生活骨董 KATY'S HAYAMA 便り」

週末ガーデナーは昔の事。毎日庭師がナウい!


3月からのStay Homeも3か月が終わろうとしています。寒い季節から桜が咲き、春の花々が満開になり、新緑が風に揺れる今...あっという間の日々でした。勿論、良い子にしてましたよ。

戒厳令(私曰く)が緩み、だんだんと普通の暮らしに近づこうとしている世間の雰囲気ですが、まだまだ心配です。つらい病状に苦しんでいる方や沢山の犠性を払って、私たちを支え、助けてくれている医療従事者のみなさんの事を忘れてはいけませんね。

Stay Homeは運動不足になるものですから、毎朝の葉山町パトロール(?)以外にも、郵便局などのちょっとした用事には、山を下りて、歩いていく事にしています。

この前の日曜日は素晴らしく良いお天気! 薬屋さんなどの用事があって、森戸海岸のクリエイトまで行ってきました。朝のパトロールと違って、日中の暑さはすでに夏。暑かった!

買い物をバスケットに入れてレジに向かうとそこはソーシャルディスタンス。ちゃんと線引きされていて、自分の番を待つようになっていました。レジにはお約束通りのシールド。マスクもみんなしっかり装備でした。

と、思ったら...びっくり!なんと海水パンツに上半身裸で砂まみれ。下を見ると裸足のお兄さんたちが冷茶などのお買い物中。勿論マスクなし。裸で海パンにマスクも変ですがね... お店の人は相手がお客様なので注意はしていませんが、他のお客さんたちのびっくりは隠せません。みんなキョロキョロ。ご本人たちは悪びれた様子もなく、普通の好青年でして、ただただ「あれれ!」という印象でした。

帰りはすぐ近くの旭屋さんに寄って、コロッケやサラダを買ったのですが、入り口のドアは開放。お店のおねいさんがマスクのチェックやソーシャルディスタンスが守れる様にお客さんの整理。お店の中もシールド。

な~んてね、あれこれ考えたり、あちこち見たりの町内散策。どこも出かける事のないこの数か月間には、これはこれで刺激的なのです。

*それほど昔の写真ではありませんが、メガネをしなくてもお仕事が大丈夫!? 十年一昔


どこも行けない日々ですから、庭に出る事も多くなりました。その昔「週末ガーデナー」という言葉がはやり、特集の記事や本にも随分登場させて頂きましたが、今は何と呼ぶのでしょう。

我が家は「毎日農夫」と「毎日ガーデナー」。朝は日の出と一緒に起き、私は葉山パトロール、農夫は畑への日々。この頃は雨の日がないので、休む暇なくこの繰り返し。

正直言って、たまには雨音を聞きながらうとうと。目が覚めたら、お茶を淹れて、ベッドの中でティータイム。読みかけの本の活字を追いながらの幸せ時間をかみしめたいな~とも思いますがね。なかなか。

町を歩いていると、やたら雑草にも目がいき、グランドカバーになりそうな子たちを失敬。せっせと我が家の庭の子にしています。隣の空き地からはシロツメ草のピンクバージョンを頂いて、我が家のドクダミと合わせて飾ったり。

待望の雨の日にはゆっくりと思ってもそうもいかず、庭に出ては水滴のかかったみずみずしく、美しい植物に見とれたりも楽しいのです。くもの巣を見つけたらラッキー。レース編みが素敵です。

この生活の何がナウいのか不明ですが、週末ガーデナー全盛時代、Leeから出ていたムック誌は確か1995年頃ですから、書庫から出してきて、25年前...40代の私に戻ってみるのもナウいでしょ!

だいぶ世の中は落ち着いてきましたが、まだまだ気は抜けません。身近にあるもので楽しむ事、毎日の暮らしに感動を覚える事に心がけて、今少し静かにしていましょうね。Keep Calm and Carry On!よ。

*お勧めインフォメーション*


-ルウシイのインスタグラム-
大きいけどミニケイティー。2代目を宜しくお願い致します。

 



 

◆ 編集後記 ◆

ずっと前から目を離せないアメリカの俳優さんはトミー・リー・ジョーンズ。 73歳のおじさんですが、「BOSSコーヒー」、「宇宙人ジョーンズ」と言えば、 皆さんあの人ね!とわかってくれると思います。「スペースカウボーイ」や「 メン・イン・ブラック」ではお茶目なおじさんですが、「逃亡者」ではアカデ ミー助演男優賞を受賞したり、なかなか芸達者で味のある俳優さんなのです。 「終戦のエンペラー」ではGHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーを好演して いました。彼は高校卒業後、おとうさんの働くテキサスの油田に就職するも、 独学で勉強をして翌年には奨学金でハーバード大学に入学したというすごい人。 大の日本びいきとしても有名です。2006年からという宇宙人ジョーンズ登場の コマーシャルはそのたび毎に工夫があって楽しいですね。最新版は今までの中 からピックアップして、つないだものですが、素晴らしい説得力。題して「宇 宙人 ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス」篇。パンチがきいていて、ほろっ とくる絶妙な編集力に脱帽。じ~んときて、涙さえこぼれてしまいそうなコマ ーシャルになっています。つらい時でも笑いは百薬の長。ユーモアのない世の 中なんて想像してもつらくなってきます。笑いと涙!日々のスパイスですわ!

「宇 宙人 ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス」篇


◆ 次号予告 ◆

No.442 2020年6月4日 *虫の日?虫歯の日?蒸し料理の日?蒸しパンの日?!