「英国生活骨董 KATY'S HAYAMA 便り」

老けない人?ってだあれ?


待望の「老けない人の常備菜」宝島ムック誌が出ました。ルーシーWEBから、お 近くの本屋さんから、Amazonからお買い上げになった皆さん、ありがとうござ いました。

元気なおばちゃま勢ぞろいの美味しい本ですね。調理用具やお皿も皆さん個性的で楽しめます。エージレスで健康なおばちゃん作りのお役に立てれば嬉しいです。勿論おじちゃんでもOKです。

ちょうどタイムリーだったので前回のインスタライブでは「こども電話相談室」みたいな「おとなWEB相談室」をやりました。沢山の質問をありがとうございました。 ルーシーが前もって質問を教えてくれないので、良い答えが準備できず、ごめんなさい。余りお役にたたない、おバカアンサーばかりでお恥ずかし! 私の子供の頃はなんたって無着成恭の「全国子供電話相談室」。確か日曜日の朝でした。東北弁の無着先生が子供のピュアな質問に的確に、面白おかしく、的確に答えていました。

当時の子供の質問も結構鋭く、大人に対する納得いかない疑問も多かったと覚えています。いつの世も子供にとっての大人の思考、行動は不可解なのでしょう。

この度のオリンピック騒動には無着先生はどうこたえるのでしょうね。先生は今も94歳でご健在と聞きます。独特のアクセントで答えを聞いてみたいものです。

森氏の女性に対する考え方には全く反対ですが、まだまだ男社会のこの日本では心していなくても、あのような考え方や対応をしている男性諸氏は多いと思います。

女性議員や管理職の少ない事は先進国と呼ばれる日本にとって恥ずかしいという認識がないのでしょうか。スチュワーデスさんをCAとしたり、看護婦さんを看護士さんと呼んだりして、これで男女平等とはお粗末。

どんな雇用、登用の場面にも性別でない能力本位の考え方が優先しなくてはダメです。女性も「私には無理。。。」ではなく、そんなチャンスがあればどしどし受けて進む気力がなければね。

これには結婚している人なら夫や家族の理解が必要となるし、問題は山積み。男性がチャンスをつかむ時に保育園の送り迎えや子供、家族の事が足かせになる事は少ないのにね。

採用する側も女性の年齢や結婚、子供の有無を必ず考えて、決めるのが今も現状と聞いています。「女の人は結婚するとやめるから3年単位で採用」なんて道理が今もまかり通っているみたい。

私の長く働いていた米軍は日本にあっても全くのアメリカ。実際はどうであれ、人種差別や男女差別が罰せられる社会でしたので、私の様な自立したい女性にとっては素晴らしい仕事場でした。

仕事の履歴書には結婚や子供の事の記載は必要なし。写真もなし。必要なのは学歴と今までのキャリアと何ができるのかだけ。面接で聞かれる事も同様でプライバシーに踏み込む事は禁止されています。

その代わり、仕事には厳しく、女性だからという甘えや特別感は全くありません。自分に与えられた仕事をしっかりとこなし、成果を上げていく事のみを求められる社会は、私には居心地の良い世界でした。

女だから男だからでなく、人間として、社会の同胞として、差別される事なく評価される社会はいつになったらやってくるのかしらね...

とはいえ、女性差別は自分たち女性が作っているという事も忘れずに。今でも「うちは女の子だから...」なんて言うお母さんがいるみたいで私はがっかり。言っても仕方がないのでスルーしますが、墓穴を掘っています。

フェミニズム、ウーマンリブ、何とでも言って頂戴!男女の差別なく、言いたい事が言えて、行動ができる世の中って居心地良いと思いませんか?!

来月3月8日は国際女性デー。1904年のこの日、アメリカ合衆国ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした事を記念する日です。100年以上も前の事...覚えておきましょう。

今回は元気で老けない人(私!)からちょっと辛口のメッセージでした。


-お勧めインフォメーション-

*新刊ムック誌のご紹介「老けない人の常備菜」発売中 宝島社


私の元気と若さの秘訣!?はどこに...ケイティースタイル簡単で体に良い常備菜レシピを是非お試し下さい。「健康できれい」を叶えるためには日々の食事がとても大切です。きれいな人の冷蔵庫をのぞいてみると、そこには毎日食卓に上る「常備菜」がありました。常備菜は献立づくりや節約の役に立つだけではなく、健康を支えてくれる大切な食卓の一品であり「食べる薬」にもなります。素敵な人の冷蔵庫にいつもスタンバイされている常備菜を徹底紹介しました! (Amazonから)

元気いっぱい、私からのメッセージ入りをルーシーWEBでも販売中ですので是非! →→→ 雑誌「老けない人の常備菜」

 

*ルウシイのインスタグラム
大きいけどミニケイティー。2代目を宜しくお願い致します。

 



 



 

◆ 編集後記 ◆

日が伸びましたね。夕方5時でもまだ明るくて本当に嬉しい!朝も日の出が早くなり、昨日今日の寒さは真冬でしたが、十二分に春を感じられる日々です。空気が冷え冷えと澄んでいるので夜空も美しくて、満月に向かっていく月の日々のふくらみにワクワクしています。この2週間はあれこれ忙しく、映画をじっくり観る時間が余りありませんでした。残念!とはいえ、心に残るお勧めはこれ!「時の面影」です。イギリスの遺跡、サットン・フー発掘を巡る本当にあったお話をただただ発掘一筋のアマチュア考古学者バジルをレイフ・ファインズが淡々と情緒たっぷりに演じます。土地所有者で未亡人エディスをキャリー・マリガン。リリー・ジェームズ演じる考古学者(?)もどろんこで遺跡を掘って掘って、エディスの従弟と甘酸っぱい仲になったり、エディスの息子役の子役も好演。第2次大戦直前のどんよりとした世の中なのに、ゆっくりとした時間とストーリーの流れがとても心地よい映画です。原題は「The Dig」。シンプルに掘るという題名。Netflixで上映中ですから、是非お好みのお茶とお菓子を用意して観て下さい。私はこれから「メアリーの総て」を観ます。フランケンシュタインを生んだメアリー・シェリー。英国の景色や文化を楽しみながら、ちょっと壮絶なストーリーに触れたいと思っています。それでは「さよなら、さよなら、さよなら。」




◆ 次号予告 ◆

No.462 2021年3月4日 *花市場だより